■匿名で応募できる転職サイトの魅力

今回は、EC(電子商取引)サイトではなく、インターネットというインタ
ラクティブなメディアを効果的に使ったリクルートの転職サイト「Sim−C
areer」(http://job.rnet.or.jp/CM/)を紹介しよう。
 ここの大きな特長といえるのが、匿名で転職活動ができるということだ。名
前や勤務先など個人データは公開せずに、レジュメ(履歴書&職務経歴書)を
登録すると、それを見た企業から声がかかったり、気になる企業にレジュメを
送ると採用の可能性について評価を受けることができるというもの。転職希望
者と求人企業をネットで結びつけることができるのだ。
 インターネットでウケているサイトというのは、オンラインオークションも
そうだが、欲しいヒトやモノ、サービスをマッチングさせるものが多い。イン
ターネットは双方向メディアだからこそ、スピーディに、求めているものと提
供側を結びつけることができるというわけだ。
 転職でいえば、これまでは匿名で応募することなど考えられなかった。
それが「Sim−Career」で可能になったのだ。このサイトをご覧にな
っていただけばわかるが、レジュメはかなり詳細に記載しなければならない。
要するに、求人企業が欲しい情報というのが、名前や勤務先ではなく、いまま
で何をやってきて、何ができるのかということがわかる。あとは面接で人柄を
確認すればいいということになる。
 匿名性ということは転職希望者からかなり支持されているようで、現在、こ
こに限らず転職サイトでは、マッチングまでいかなくても、匿名のレジュメを
登録、応募できるところが増えている。
 ところで、この「Sim−Career」が誕生するきっかけとなったのが、
リクルートの転職情報誌『テックビーイング』を買っても、行動を起こした人
が15〜20%しかいないということだった。その理由を探っていくうちに、日本
では転職するというのは、まだマイナスのイメージがあること。新卒の場合は、
企業からアプローチがあるのに、転職では逆。応募するためには、履歴書と職
務経歴書を提出しなければならない。名前も勤務先も当然バレる。同じ業界で
転職するのであれば、ウワサになっても構わないという、強い意志を持った人
でないと転職活動はできにくいということがわかった。
 転職希望者のリスクをなくなさなければいけない。リスクがなく、一番スム
ーズにできるのがインターネットといった発想である。もともとは、技術者か
らはじまったが、現在、事務、営業など職種は広がっている。
 「Sim−Career」で学ぶべきことは、インターネットでは何ができ
るかという発想ではなく、現在行っているビジネスで、何らかの問題となって
いること、障害になっていることを見つけること。完ぺきな人間がいないのと
同様、完ぺきなサービスというのは、ありえない。一歩先行くサービスを提供
するためには、まず顧客側の不満を徹底的に探り、解決法を考えることだろう。

2000年3月

 
   

 

 

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