■ いまやウェブはコンテンツ勝負

 今年三月三一日に、ジェフ・ベゾストという見も知らぬ人から個人名で「
Amazon.com Auctions is now open」というメールが届いた。これまで数回利
用したことのある「アマゾン・コム」のCEOからのオークションをするとい
う知らせだった。
 このメールを受け取ったという話は、メールマガジンやウェブで目をしたか
ら、8○○万人の顧客に同様のメールを送っていたのだろう。
 アメリカでは、すでにオークションビジネスで実績をあげているeベイ(
http://www.ebay.com/)がある。個人売買のパイオニアとして、会員数は二○
○万人、一日の売買件数は七○万件にも達し、成約率は七○%を超えていると
いう。同社では、競売品の掲載料をユーザーに請求するとともに、取引成立ご
とに少額の手数料をとっている。アマゾン・コムでも同様のビジネスになる。
 通常のインターネット通販は、基本的には紙のカタログがウェブに変わった
だけであるのに対し、オークションは双方向性がある。誰でも参加できて、値
段を決めるのも顧客。ゲーム性があり、実益も伴っているのだからウケるはず
だ。
 一方、日本でもオークションは行われている。個人売買ではなく業者が間に
入って商品提供をしている。人気商品になると入札者が一○人以上いて、それ
なりに活気がある。
 まず「ブランド・オークション」「Mr.G-SHOCKオークション」など四つのオ
ークションサイトを揃えた「JustNetショッピングモール」(http://emall.
justnet.ne.jp/shop/shopguide/welcome.htm)。そして、百貨店も数店舗出店
している「楽天市場」(http://www.rakuten.co.jp/)の「楽天オークション
」が代表的だ。
 私も昨年冬、先述した「ブランド・オークション」でティファニーのクロス
のネックレッスを見つけたときに、入札したことがある。名前(ニックネーム
でいい)と金額を入れると、すぐ参加できる。その後、次の入札者が登場する
か、ドキドキしながらサイトを何度も見に行ったりして、結構おもしろかった。
落札はしなかったが……。
 規模としては、これらだけではアメリカに比べるとまだまだ。だが、大きく
化ける可能性もある。
 個人売買では、リクルートの運営しているイサイズの「じゃマール」(
http://www.isize.com/jamar/)の売りたいという数がとにかく多いのだ。 
ファッションのジャンルでイタリアンファッションを見ると、売りたいという
情報が二週間で三二八件。内容を見るとプラダ、グッチといったブランド品の
バッグが多い。
 これらを買うためには、メールでの個人交渉になるため、面倒な上、多数の
人と競り合うということもない。これがeベイと同じシステムになれば、日本
でも一気にオークションが盛り上がることだろう。
 いまやウェブでは定期的な更新は当たり前。カネだけかけても、売り上げは
あがらない。やはりコンテンツ勝負なのだ。オークションに限らず、ネットな
らではの楽しさ、おもしろさを提供する必要があるだろう。

99年6月

 
   

 

 

トップページへジャンプします AGLIAの会社概要   AGLIAの実績  リンク
JGCへのマイレージ修行記 メルマガ発行者のための文章講座 企業向けメルマガの編集を賜っています 駆け出しライターのための実践講座