■女性の社会進出で有望市場となるPS

 終身雇用制、年功序列賃金が崩れ、サラリーマンが大変だといわれている。
逆に考えれば、これらに阻まれてきた女性に活躍の場が与えられることになる。
とすると、予想できるのはキャリアに相応しいファッションの需要が増えるこ
と。ちなみに外資系では、管理職の女性のほとんどがブランドスーツを着こな
しているらしい。日系企業でも管理職の女性が増えれば同じことになるだろう。
そして、家庭も仕事もと考える女性にとって問題になるのは、買い物に時間
を割くことができないということだ。その欲求をどこで満たすかといえば、自
由な時間をつくれる海外旅行での買い物または通販だろう。帰宅して一息つい
てパジャマ姿でパソコンの電源を入れ、欲しいものを探す。または通販でなく
ても、好みを電話や電子メールで伝えておけば数種類選んでくれて、店に行く
だけというのもいいだろう。
これは百貨店のパーソナルショッピング(PS)で実現できるのである。化
粧品やバッグ、靴などまでトータルに揃えられるのは百貨店しかないともいえ
る。これを実験的に行えるのがインターネットを使ったPSである。ネットを
使う人は全体から見れば少なく、男女比率もまだ7対3。先の女性管理職にな
る予備軍の20代、30代と限定されることから、実験には最適である。
この売上げが好調ならば、将来電話でのPSを開始するようになることも考
えられる。
PSを戦略的に行うためには、以下の二点がポイントになるだろう。
第一に、PSに入った電子メールの問い合わせを社内で公開すること。これ
を実現するためには、社内システムの導入が前提になる。
アサヒビールでは、ホームページを見て、電子メールで送られた顧客からの
意見はデータベース化して、イントラネットで公開、社員の誰もが見られるよ
うにしている。その意見は商品について、広告宣伝など多岐にわたり、関係部
署などが顧客に返事をしている。同時に営業マンも携帯端末を持ち、集めてき
た情報も同じようにデータベース化して情報共有しているのである。
アサビールの躍進を支えているのは営業マンの情報化、顧客の声を活かすシ
ステムがあったというわけだ。
第二にカード会員と連動させ、購買履歴とあわせて活用する。百貨店ではす
でにカード顧客という会員組織をもっているから、インターネットだけの会員
としないで、これと連動させるのである。カード会員のデータでは、購買履歴
しかわからないが、PSでは購買予測もできる。
顧客にとっても、PSでもカード割引が適用されればインセンティブになる。
通販は地方在住のニーズが高いので、店舗のない地域からのカード申込みが多
いかもしれない。ネット通販では、九州よりも北海道、東北のユーザーが多い
という。どうやら寒い地方は出かけるよりも家庭で買い物をしたい傾向がある
らしい。
カードの申込みは、クレジットカード会社と同様、ウェブで申込みを受付、
その後入力したものを郵送、捺印して返送するようにすればいい。


99年2月



 
   

 

 

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